歯槽膿漏 レーザー治療
痛みの少ない治療ということで、歯科治療にレーザー装置が数多く取り入れられるようになってきまいた。
その装置も数種類あり、なかでもEr.YAG(エルビウムヤグ)レーザーは、生体組織の水分に対する反応が高くて発熱が少なく、また表面の黒焦げや周囲の組織への影響がほとんどないということで、安全性の高いレーザー装置と言えるでしょう。
レーザー光線は、その熱効果や光学特性において医療現場にも頻繁に活用されています。
例えば、炭酸ガスレーザーやYAGレーザーなどが歯科分野において、腫瘍の切除、軟部組織の蒸散、歯肉の切開、止血、あるいはメラニン色素の除去などに多用されています。
また、治療時には、虫歯の部分だけをピンポイントに治療できますから、健康なところを残すことができます。
そのレーザーは、歯槽膿漏にも大きな威力を発揮しています。
歯肉に血が出るような重度の炎症でもYAGレーザーを照射して表面を焼いていきますと、炎症が治まって歯肉がどんどんきれいになっていきます。
手術してすべてを抜歯したほうが良い、と言われた人が、一週間に一回の割合でレーザー治療を行ったところ、歯肉がきれいになり口の中が明るくなってニヶ月で治ったということもあるそうです。
また、レーザーは、歯の知覚過敏症の鎮痛や消炎、さらに顎の関節痛の緩和などにも有効とされています。
歯槽膿漏におきましても歯周ポケット内をレーザー照射することにより最菌を殺菌して、炎症部分の歯肉に照射して歯肉の炎症を沈静化させるのに利用されています。
レーザー光線による治療は、虫歯のレーザー治療でも言えることですが、痛みがほとんどなくて済むのがメリットで使用法も容易と言われています。
歯ぐきが腫れて痛みが強いとき、また急性症状のとき、レーザーは威力を発揮します。
あまり痛みを伴わず切開、排膿させることができます。
ただし、通常の治療においてレーザーだけで歯槽膿漏がすべて完治することはありません。
あくまでも補助的な治療法とされています。
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